令和元年9月12日に開催された第3回定例会では、31件の市長提出議案が上程され、質疑が行われた。主な議題は消防団員に関する条例改正と印鑑登録の変更であり、特に第63号議案に多くの質疑が集中した。
第63号議案については、白川秀嗣議員が成人被後見人に関する条例の改正理由と影響を重点的に質疑。高橋努市長は、平成28年に施行された後見制度に基づき、成年被後見人が不当に差別されることがないよう配慮したとして、この改正の背景を説明した。また、消防長の説明もあり、条例改正が消防団員活動に与える影響については、質的判断の重要性が語られた。
さらに、第64号議案においては、印鑑登録証に旧姓を併記する制度導入が話題に上り、特に女性活躍推進の観点から意義が強調された。市民協働部長は、住民票に旧姓を併記し、印鑑証明書の利用が円滑になると説明した。
白川議員は今後の周知施策について質問を投げかけ、市民や企業などへの情報提供の重要性を指摘した。市としては広報活動を強化し、皆に知ってもらう努力が必要であるとの答弁がされた。加えて、待機児童問題や学童保育の改善点についても議論があり、教育施策の充実が求められた。
最後に、決算特別委員会が設置され、審議内容の透明性が確保されることが報告された。議会終了後の質疑応答において、各委員から質問が寄せられ、充実した議論が展開された。これにより、今後の具体的政策についても市民の要望を反映して進めていく姿勢が示された。