令和6年3月定例会では、越谷市の未来に関する重要な議題が取り上げられた。この議会では、市政に対する市民の声や多様なニーズに応じた施策が求められている。
特に、市立病院の経営改善計画や救急医療体制の強化が強調された。福田晃市長は、病院経営は地域医療の中核として重要であり、今後の医師派遣についても他の大学病院との連携を進める考えを示した。「医師確保これまでの当院の体制を見直す必要がある」との発言が聞かれた。
続いて、荻島地区の産業団地整備についても言及された。市はこの事業が雇用創出や地域の経済活性化に貢献することを期待している。福田市長は、権利者との合意形成に向けた丁寧な交渉を続ける意向を示し、地域の理解を得る努力を重ねていく姿勢を述べた。
さらに、公共交通網については、高齢化社会に伴う交通弱者への配慮が必要だとの意見が挙げられた。特に、運転手不足のためコミュニティバスの運行が不安定な状況が続いている。市は持続可能な公共交通の構築に向けて意見交換会を開催し、地域住民の声を反映させる方針を示している。
また、保育行政も議題の一つであった。この中で、保育士の不適切保育への対策や公立保育所の指導監査の重要性が強調された。市は第三者評価制度を活用し、保育環境の向上を図る意向を表明した。本市では、再編成や新しい保育士確保策に向けた調査研究を行っている。