令和3年12月定例会が開催された。
本定例会では、市長の福田晃市長が当選後初めての議会に臨み、所信表明を行った。市長は、34万5,000人の市民を代表する立場として、市政運営の重要性を強調した。特に新型コロナウイルス対策が最優先の課題であると述べ、保健所と医療機関の連携を意識した対策の強化に努めることを誓った。
また、福田市長は、経済支援についても言及した。新型コロナの影響を受けた業種への迅速な支援体制の構築を掲げ、市民の経済状況の安定について触れた。さらに、教育施策に関しても、オンライン授業や登校選択制の導入を発表し、子供たちの学びを守る姿勢を打ち出した。
会議では、議員辞職の報告も行われた。松島孝夫議員と服部正一議員が一身上の都合により辞職することが了承された。この件について、竹内栄治議長は地方自治法に基づく手続きを経て報告した。議会運営委員会からは特定事件に関する調査報告も提出され、今後の議会運営につながる意見が交わされた。
また、子ども・教育常任委員会において副委員長が選出され、山田大助議員がその役職に選ばれたことも報告された。議会運営委員会および常任委員の選任に関する議題も取り上げられ、それぞれの選任結果が報告された。議会議員の選任作業は引き続き重要な議題として議論される状況だ。
投票が行われた越谷・松伏水道企業団および東埼玉資源環境組合の議会議員選挙に関しても問題なく進行し、当選者が決定されるなど、議会の運営は順調であった。
市長からは、第109号から第132号までの市長提案議案が一括で議題に上がり、詳細な説明が行われた。特に、教育委員会の長の再任や新卒職員の採用に関連する議案が中心となり、議員から活発な質疑が行われた。市の予算に関連する報告もあり、補正予算として一般会計が1266億円を超える金額となる見通しが示された。
この日の議会は、越谷市の未来に向けた重要な第一歩として位置づけられる。市民の声を聴き、課題解決に向けた取り組みが期待される。