越谷市で令和5年12月12日に行われた定例会において、地域住民の安全と生活の質向上に貢献するための重要な議題が取り上げられた。
まず、和泉田宏幸議員が防犯灯の設置について質問を行い、特に夜間の犯罪防止における照明の重要性を強調した。議員は、自らの経験を元に、自治会の管理下にある既存の道路照明灯への管理移管申請の取り組みを評価しつつも、特定の利用者だけが通行する行き止まり道路に関しては、設置が難しい現状に触れた。市長の福田晃市長は、越谷市の道路照明灯設置基準に基づく運用を説明し、状況に応じた照明灯の設置には柔軟に対応する考えを示した。
次に、住みやすいまちづくりに関連して小口高寛議員が高齢者への買物支援について言及し、市内での移動販売事業の拡大を提案した。市長は、移動販売が高齢者の生活支援に有効であると認識しており、今後も民間事業者との協力を進める方針を語った。
さらに、立澤貴明議員が公共施設のエアコン設置について強調し、熱中症リスクの増加や教育環境の整備を訴えた。市長は、現在進行中の体育館へのエアコン設置について、さらに特別教室への設置も検討していく姿勢を示し、外部団体に対する設置利用料についても検討が続いていると述べた。
続いて、ペットの災害時の救護活動について質問され、福田市長は応援協定の重要性と、今後同伴避難のルール作りを進める考えを示した。市民からの意見を取り入れてペットと一緒に避難できる体制を確立することが求められている。
全体を通して、議員たちは越谷市の安全、福祉の向上、そして地域全体の活性化を目指して、具体的かつ実現可能な施策を市に求めていることが伺えた。市はその声を受け、今後の方針や施策の実現に向けて検討を重ねる役割が期待される。次回の定例会では、これらの進捗状況が詳しく報告されることが予想される。