令和2年11月30日、富士見市の総務分科会が開かれ、補正予算に関する議案審査が行われた。
本分科会では、議案第98号から第101号までの補正予算が審議され、特にその背景には新型コロナウイルスの影響が反映されている。
議案第98号の「令和2年度富士見市一般会計補正予算」では、国の第二次補正を受けた国庫支出金について質疑が行われた。川畑勝弘副分科会長は、この国庫支出金が地方創生臨時交付金に関連しているかどうか確認した。政策企画課長の濱島寛明氏は、すでに交付決定が出ていると明かした。
さらに追加の支出があり得るのかも問われ、濱島課長は具体的な三次の申請に関する情報はまだ得られていないと回答した。
議案第99号では、富士見市国民健康保険特別会計の補正予算に関する質疑が行われた。川畑副分科会長は、高額療養費に対する補正の必要性を強調した。保険年金課長の久保田智子氏は、被保険者が安心して医療を受ける体制の構築が重要だと意見を述べ、これは一時的な現象ではなく、他の要因も影響していると説明した。
また、医療の高度化や高齢化が全国的な傾向であることも認識され、富士見市特有の問題ではないとの見解が示された。新型コロナウイルスの影響で医療機関の利用が減少したことにも触れ、療養給付費については新たな課題として現れていると述べた。
最後に、議案第101号の後期高齢者医療事業特別会計補正予算についても審査が行われ、質疑はなかった。全ての議案は、今後予算決算常任委員会での採決へと進む。
今成優太分科会長は、今回の審査の結果が市民生活にどのように影響するかを考慮する必要があることを再確認した。