令和4年12月21日、上尾市議会で定例会が開かれた。
本会議では、主に議案第94号および第95号に対する質疑が行われた。これらの議案には、令和4年度上尾市一般会計補正予算が含まれており、子育て応援事業や新図書館の関連議案が主要なテーマとなった。
特に議案第94号では、荒川昌佑議員が質疑を行い、出産・子育て応援事業と市独自事業のわんつー子育て給付金について詳細な勘定を求めた。世帯への支給方法や児童措置費に充てられる4,738万3,000円の算定根拠についても言及があった。子ども未来部長の岡野孝史氏は、国が資金の3分の2を補助する仕組みになっており、対象者数はそれぞれ約4,360人と約3,400人を見込んでいると返答した。
また、小川明仁議員は社会教育費に関して、図書館費も含めた支出の総額について質疑を行った。教育総務部長の小田川史明氏は、新図書館複合施設整備計画に関連する支出の総額が5億1,531万891円と明らかにした。その内訳にも言及し、用地取得や設計費などが具体的に示された。
議案の中で重要な点は、専門的な検証を行わずに賠償額に関する決定を下した点にあった。井上智則議員は市長に対してその理由を問うた。市長の畠山稔氏は、賠償金の支払いは市にとって財政上のリスクが少ないとの判断を出したと説明し、今後の対策を講じる考えを示した。議会は今後も子育て支援および公共施設整備について慎重な議論を続ける必要があるだろう。
議長は質疑終了後、議案を所管の委員会に付託することを決定し、次回の日程を報告した。