令和5年12月6日、松原市議会は本年最後となる第4回定例会を開会し、市民運動広場や通学路、ビッグデータ活用に関する質疑が行われた。
多くの市民に利用される市民運動広場は、老朽化が懸念される。中田靖人議員は、施設の改修計画について市長に質問した。澤井宏文市長は、施設は年6万人以上が利用し、重要な防災拠点でもあると強調しつつ、利用者の声を反映した維持管理や改修を研究すると述べた。
通学路に関しては、安全点検の結果、改善が必要な地点が103か所で、松原市として37か所の対応を行っていると報告。教育長の美濃亮氏は、毎年実施される合同安全点検で危険箇所を洗い出し、地域の見守り隊が活躍していると付け加えた。
ビッグデータ活用では、特にRESASとEBPMツールが話題に上がった。中田議員は、この情報を政策立案にもっと生かすべきだとの意見を示し、松本久次理事はその有意義性に同意した。
次に、地域と連携した学校づくりについても多くの意見が交わされた。今年松原市内で再開された中学校区フェスタが、地域との結束を強化する良い機会になったとの意見が出た。特に高齢化する地域社会において、若い保護者が中心となり地域活動に参加する姿が見られることの重要性を訴える声があった。
また、ぐるりん号(公共交通)は、ドライバー不足の影響が懸念され、特に2024年問題について触れ、その運営の持続可能性が市民の関心を集めている。市長は、運転業務の安定確保のために入札契約を見直し、効率的な運行を続ける方針を示した。
最後に、総合型地域スポーツクラブについても言及があり、これまでの支援の重要性を訴える発言が多数あった。高齢者の参加率向上や中学生が地域防災活動に貢献するインセンティブの強化を市政の一助にすることを期待していると、議員らは口々に発言した。