令和元年12月18日、松原市議会は第3回定例会を開催し、様々な議案が一括審議された。
主な議題には、令和元年度松原市一般会計補正予算(第3号)や下水道事業会計補正予算があった。福祉文教委員長の中尾良作氏は、一般会計補正予算に関して質疑があったことを指摘し、全員異議なく可決されるべきとの見解を述べた。この予算には、中学校のトイレ改造や新たな活用事業なども含まれており、市民の生活や教育環境改善に寄与する期待が高まる。
次に、地域福祉の観点から議論されたのが、加齢性難聴者の補聴器購入に対する公的補助制度創設を求める請願である。福祉文教委員会の審査報告では、全日本年金者組合の黒田則子氏の意見を聴取し、賛成反対の討論が行われた。結果として、本請願は少数の賛成で不採択となった。依田眞美子氏は反対討論に立ち、市の既存制度からの支援を軸に、現在の状況での請願は時期尚早であると述べた。一方、森田夏江氏は賛成として、早期の聴覚障害者支援の重要性を強調した。
市の財政に関わる重要な議案も数多くあり、特に議案第41号では、議員の報酬等について、令和元年人事院勧告に基づき、期末手当が0.05月分引き上げられることが決定された。副市長の太田敏氏による説明があり、各職員の給与にも改正が施される。
議会終盤では、自然災害への対策強化に向けた意見書や、あおり運転の厳罰化を求める意見書も可決される運びとなった。三重松清子議員は、自然災害に対する弾力的運用を提案し、社会全体の安全に寄与すべきとの観点から意見書を提出した。
また、北朝鮮の弾道ミサイル発射に対する抗議決議も採択され、市民の生活と平和を守るため、議会としての強い姿勢が示された。