令和2年12月の松原市議会において、高齢者や子どもたちの支援を目的とした施策が多数議論された。
まず、高齢者の見守りに関する取組について、「地域の方々による安否確認が行われ、迅速な対応ができた」との報告があった。今後も高齢者110番などを通じ、地域の方々との連携を強化し、孤立を防ぐ仕組みを維持することが重要であるとされた。
次におくやみコーナーについて、「喪主が高齢者の場合が多く、手続きが複雑」との指摘があり、迅速な情報提供を行うためのおくやみコーナーの設置が求められた。市は、亡くなった方に関する手続をスムーズに行えるように、オンライン申請の導入を検討している。
新図書館「読書の森」については、開館後の利用状況が報告され、特に自習室の好評が寄せられた。今後も指定管理者と協力し、市民に愛される図書館の運営を進める方針が示された。コロナ禍での宅配サービスの導入が行われ、その効果が評価されていることにも言及された。
学校教育では、感染防止対策を取りながら授業を進めているが、児童・生徒の疲れも見られる。進路指導は円滑に行われており、学校側は公正な情報提供を続けている。入学試験の際の追加措置についても、府の方針に従い、感染者への配慮がなされることが確認された。教員の働き方改革についても進捗があり、残業時間は前年より減少しているとの報告があった。
全体を通して、高齢者の見守り体制の充実、新型コロナウイルス対策の強化、市民への情報提供の改善が求められている。これらの施策は、地域全体で支え合う社会の実現に寄与するものとされている。引き続き、松原市は市民が安心して暮らせる環境づくりに尽力する必要があると強調された。