令和3年6月29日、松原市議会は第2回定例会を開催しました。
今回の会議では、新型コロナウイルス感染症対策や消防団員の現状、さらには教育現場における施策について議論がなされました。
無所属の田中厚志議員は、新型コロナウイルス感染症対策として市内事業者への支援を求めました。特に、大阪府の緊急事態宣言に伴う協力金の支給遅延が事業者に大きな影響を与えていることを指摘。田中議員は「コロナ禍の影響を受ける中小企業や零細企業は、特に深刻な打撃を受けている。これらの企業に対する支援が急務である」と強調しました。
消防団員の現状についても議論されました。田中議員は「消防団員の減少が進んでおり、特に若者の参加が減っている。このままでは地域の防災体制が脅かされる」と警鐘を鳴らしました。これに対して、消防長の亀井浩氏は、現状の団員数は126名であり、この10年間で増減を繰り返しているものの、依然として団員確保の取り組みを続けていると応じました。亀井消防長は、団員募集に関して「大学との連携や高校生を対象としたボランティア活動の推進に努めている」と述べました。
さらに、教育委員会においても福嶋光広議員が質問に立ち、教育現場でのコロナ禍の影響に対し、学校における感染対策やオンライン授業の準備についての具体的な取り組みを問いました。美濃亮教育長は「感染対策を徹底しつつ、オンライン授業に関するガイドラインを策定している」と述べ、具体的な施策を詳述しました。
また、女子トイレへの生理用品設置に関する提案もなされ、野口真知子議員は「女子生徒が生理用品を手に入れることができる環境整備が求められている」と強調。教育長は、「保健室での生理用品を無償で提供しているが、トイレへの設置については引き続き検討していく」と回答しました。
松原市議会では、地域の安全や安心する環境作りを進める必要性が改めて確認されました。今後、議会の内容を踏まえ、各施策が進展していくことが期待されます。