令和3年第1回松原市議会定例会が3月9日、開会した。
会議では、各議員による一般質問が行われ、松原市が進める「人を育て、人が輝くまちづくり」について深堀りが行われた。大阪維新の会の鍋谷悟議員は、特に「わかばこども園」の開園に関する進捗について質問した。市長の澤井宏文氏は、「わかばこども園」は、保護者の就労状態に関わらず全ての児童が幼児教育と保育を受けられる施設として、令和3年4月の開園を目指して準備が進められていると説明した。
次に、保育の重要性についても言及した。鍋谷議員は、新堂地区に大型商業施設が開業予定であることを挙げ、今後の保育需要について市の見解を求めた。これに対し市長は、保育所の整備に努めることで対応していく意向を示した。
加えて、学童保育についても質問があり、松原市内の各小学校敷地に設置された留守家庭児童会室に関する運営状況について、教育委員会の横田雅昭部長が答弁を行った。横田部長は、「日常の遊びを通した活動が心身の調和の取れた発達を図るために不可欠である」と述べ、今後も関係機関と連携しながら保育環境を向上させる方針を示した。
また、鍋谷議員は、市民との協働によるまちづくりを提案し、地域防災計画の策定や避難所運営マニュアルの作成についても詳細な質問を行った。これに対し澤井市長は、「地域との協働で災害への備えを強化することが求められる」と述べ、地域との連携を強める重要性を強調した。
最後に、公共施設活用についても議論の対象となった。鍋谷議員は、旧来型行政から脱却し、民間の活力を活用することが松原の価値向上につながるとし、具体的な提案を行った。市長は指定管理者制度を通じて、民間事業者のノウハウを生かしながら公共施設の運営をさらに向上させる方針を示した。