令和元年6月12日、泉佐野市議会は定例会を開会した。今回の定例会では、施政に関する基本方針や様々な条例の制定が話し合われる予定である。
千代松大耕市長は、再選に伴う初の定例会で、施政方針を発表した。彼は、「文化が生まれ育つ社会の実現を目指す」とし、経済成長を背景に地方創生に取り組む姿勢を強調した。
市長は、2025年の大阪万博に向けた取り組みや、昨年11月の台風21号による影響を受けた地域の復興についても言及した。また、財政運営については、黒字決算を維持しつつも、経常収支比率が100%を超えている現状を踏まえ、施策の選択と集中を進める必要があると述べた。
議員からは、施政方針に関連して観光や地域活性化に関する質問が続いた。日根野谷和人議員は、りんくう文化堂の整備について具体的な計画を尋ね、観光客の誘致や地域の特色を生かす施策を求めた。市長は、りんくうエリアを観光ハブとしての機能を持たせることを目指していると回答した。
また、地域猫に関する相談への対応については、行政の窓口が要望され、ボランティア団体との連携強化が求められた。市では、地域猫活動を通じた周知活動も行う方針である。
さらに、教育分野では幼児教育無償化についても意見が交わされた。今回の施策が子育て世代の負担軽減につながることを期待する発言が上がった。
報告では、フードバンク活動や食品ロス削減に対する取り組みの説明もあり、地域住民からの支援が必要とされている。多様な施策を通じて市民生活の改善を図りつつ、地域社会の活性化に向けた施策の実現が期待されている。本定例会の会期は、6月28日までの17日間と決定された。