令和元年第1回藤井寺市定例会が6月27日、議会で実施され、所信表明に対する質問が行われた。岡田市長は、スローガン"藤井寺の未来はみんなでつくる"のもと、市民との対話の重要性を強調し、課題解決へ向けた取り組みを約束した。その中で、特に行財政改革と市民目線での市政運営が焦点となり、議員からの積極的な意見が求められる場面が目立つ。
所信表明において、岡田市長は"民間活力の導入の重要性"を掲げ、市民目線のサービス向上に努める方針を示した。自身の経歴をもとに、市役所を"サービス企業"と認識し、持続可能な市政運営に向けた改革を訴えた。また、市長は、行財政改革の一環として最高経営者会議の重要性を強調し、部長と共に迅速な意思決定を図る意向を示した。
具体的な施策に関しては、子ども医療費助成拡充の必要性や国民健康保険料の引き下げを求める市民の声が多く寄せられ、待機児童問題の解消策についても真剣な議論が交わされた。また、公共施設の最適化と老朽化対策に関連して、公共施設再編基本計画の進行状況に対する質問も相次いだ。市長は目指すべき子ども関連施策に関して、具体的な取り組みを進める考えを示しつつ、より良い行政サービスを目指すとしている。ただし、依然として複雑な財政事情の中で、思うような施策実施が難しい現状も浮き彫りとなっている。市民が求める"住みよいまち"の実現に向け、市長や議員のさらなる積極性が期待されている。