令和3年第4回定例会が12月9日に開催され、重要な議案や一般質問が行われた。
この会議では、まず議案第66号である「令和3年度藤井寺市一般会計補正予算(第10号)」が審議された。この補正予算は、国の経済対策に基づいて編成されたものであり、特に子育て世帯への支援に注力する内容となっていることが総務部長の森田勉氏により説明された。森田氏は、「コロナ克服のための支援事業に必要な予算として、歳入歳出それぞれ4億7千万円を追加し、歳入歳出の総額が255億円となる」と述べた。質疑はなく、議案は原案通り可決された。
続いて行われた一般質問では、改革ふじいでら会派の山本忠司議員が、史跡古市古墳群の整備について質問を展開した。山本議員は、保存活用計画の策定現状について問うと、教育部長の萬田栄治氏は、新型コロナウイルスの影響で計画が遅れていることを明かし、一定の進捗があるものの、国際専門家会議の開催が延期されていると述べた。
また、下水道工事の進捗について、改革ふじいでら会派の山本議員は具体的な進行状況を確認した。都市整備部長の糟谷健司氏は、契約解除の理由を明かし、受注者の経営不振が影響したと報告した。また、再発注の手続きも進行中であると付け加えた。
体育振興施策に関する話題でも、府内でのスポーツ活動の活性化が求められた。健康福祉部長の松田和人氏は、フライングディスクの体験会を通じて新たなスポーツの普及に向けた活動が行われていると説明し、来年のイベントを見据えた施策を展開する意思を表明した。
最後に、副市長の退職についても言及があり、市長の岡田一樹氏は、「任期途中での退職は市政に少なからず影響を及ぼす」と懸念を示し、職員一丸となった業務推進の重要性を強調した。