令和4年第3回藤井寺市議会定例会が開催された。
この会議では、多岐にわたる議案が取り上げられ、特に補正予算と各種会計決算認定が注目された。
市長の岡田一樹氏は会の冒頭で、新型コロナウイルスの感染状況を考慮した運営の重要性を強調した。
また、会期が9月29日までの24日間に決定され、議案が進行した。
議題の一つ、令和4年度藤井寺市一般会計補正予算(第6号)について、森田勉総務部長が提案理由を説明した。歳入歳出予算の総額を249億9,630万円とする補正が行われる。
この中には、姫路市と連携し、新型コロナウイルスワクチン接種にかかるワクチン接種券作成業務の委託費が含まれている。
そのほかに、商工費のポイント還元事業も査定され、地域経済の活性化に寄与すると見込まれている。
また、報告第14号と報告第15号では、令和3年度の健全化判断比率が報告された。
特に、実質公債費比率が1.9%であり、早期健全化基準の25%を大きく下回っている点が確認された。岡田市長はこの結果を受け、今後も健全な財政運営を継続する意思を示した。
次に、認定第1号から認定第7号までの令和3年度決算についても審議が行われ、歳入歳出決算が承認された。
特に、国民健康保険特別会計においては、保険料収入の18.2%が前年より0.8ポイント減少したとの報告があり、議員からの質疑があった。
さらに、議案第41号から第50号まで、すべての議案が可決一致によって認定された。
今議会では特に、藤井寺市立認定こども園を目指す条例の制定が強調され、この取り組みが地域の保育環境の質向上につながると期待されている。
最後に、請願第1号「クリーンピア21」の存続を求める請願が紹介された。市民から集められた署名は5,853筆に上り、この公共施設の存続が強く求められている。
議長はこれを受けて、より多くの市民の意見を反映させる方法を検討することを表明した。