令和5年9月27日、藤井寺市議会が定例会を開催し、全ての議案が慎重に審議された。特に注目されたのは、藤井寺市の病院事業の設置等に関する条例の廃止についてであった。
議案第49号の討論では、「長尾匡浩議員」が氏が病院廃院のスケジュールについて懸念を示し、地域医療の後退に対する不安を訴えた。さらに医療機能を十分に維持できなければ、住民への影響が大きいと指摘した。彼は、急性期病床の保持が必要であるとし、病院の役割を強調した。
対して、「伊藤政一議員」氏は、病院経営の厳しさを認め、民間活力の導入を支持する立場から賛成討論を行った。本市の医療環境の厳しさを背景に、持続可能な医療サービスを確保する必要があるとの意見も出された。
この日、議案第45号、第46号、第47号の補正予算案についても考慮され、全て原案通りに可決された。これらの補正は、医療や介護保険の充実に寄与する内容であり、特に後期高齢者医療に関する予算案は高齢化が進む地域にとって重要な意味を持つとされている。
請願第2号においても、加齢性難聴者への公的補助制度の創設を求める意見が述べられたが、少数の賛成で不採択となった。この請願の重要性が十分に理解されなかったことが課題として指摘され、今後の議論において再検討されることが望まれる。
また、公共施設の再編についても議論され、地域住民へのサービス提供の維持が強調された。「木下誇議員」と「水谷雄路議員」氏がそれぞれサービスの低下に対する懸念を表明したのに対し、支持派議員は新たなサービスの提供が可能であるとの見解を示した。
最後に、議会議案第11号から第13号までの意見書も全会一致で可決され、今後の政策形成において重要な役割を果たすことが期待される。市長は、今後とも、市民の健康を守るための医療体制を整備していく方針を改めて示した。