令和5年第4回藤井寺市議会が12月19日に開催され、重要な議案が審議された。
特に注目されたのは、藤井寺市立休日急病診療所条例の一部改正に関する議案である。この改正案については、賛否が続出し、各議員が熱心に意見を交わした。反対の立場から議論を行った長尾匡浩議員は、「休日急病診療所の歯科科目を廃止することは地域医療の後退である」と指摘した。彼によると、年末年始には実に約3分の1の患者が受診しているとのことだ。この点を考慮に入れ、行政としての責任を果たすことが求められていると述べた。
賛成派からは、横山太喜議員が登壇した。彼は、「近隣市や民間診療所が休日診療を行っている中で、改正はやむを得ない」とし、運営コストを別の施策へと振り分ける必要性も指摘した。症例の減少を理由に、運営資金を健全に保つために必要な手段との認識を示した。
他の議案でも、さまざまな意見が飛び交った。特に、第六次藤井寺市総合計画基本構想の策定については、賛成派と反対派の意見が分かれた。反対の立場から討論した木下誇議員は、「若年層の移住・定住施策が不十分である」と指摘し、施策の具体性や住民参画の重要性を強調した。一方、賛成派の片山敬子議員は、改革への市民の参加を評価し、福祉への施策を重視することの必要性を訴えた。
採決結果は、多くの議案が可決され、意見書の提出も決定した。年度末を控え、来年度に向けた施策が一層進展することが期待されている。しかし議員たちの議論からは、行政に求められる市民サービスの充実と責任の重要性が浮き彫りとなった。
今後も市民の声を反映した施策が推進されることが求められ、地域医療の在り方など重要な議題として引き続き関心が集まることが予想される。