令和6年第1回藤井寺市議会定例会は、2月20日に開催された。岡本光議長の開会挨拶の中で、令和6年の石川県能登半島地震の犠牲者への哀悼が表明され、被災者へのお見舞いが述べられた。また、今期の定例会に提出された案件は、合計30件に上り、重要な議題として市政運営方針や予算案が取り上げられた。
市長の岡田一樹氏は令和6年度の市政運営方針について説明した。現在の厳しい経済状況に対して、市民生活を支える施策を展開すると強調し、特に物価高騰に対する支援を強化する方針を示しました。具体的には、エネルギー・食料品等価格高騰緊急支援給付金の支給や、住民税非課税世帯への特別給付金を盛り込みました。
また、岡田市長は、新型コロナウイルス感染症への対応を踏まえ、新しい総合計画を策定し、地域の資源を活かして経済の活性化を進めるとの方針を示しました。特に、大阪・関西万博を契機とした観光振興や、地域での人々のつながりを重視する姿勢が見受けられました。歴史的資産を活用したまちづくりや、すべての市民が安心して暮らせる環境を提供するという目的が強調されました。
議会では、住民税非課税世帯に対する支援策を含む予算案が審議され、松木洋介議員からは、財政の健全性と持続可能性を考慮した行政運営が求められた。これに対して市長は、議員の主張を受け止め、引き続き効率的なサービス提供を推進する意向を示しました。
また、議案第1号として提出された防災会議条例の改正案は、広域化された消防組織に合わせた修正内容であり、議員一同の賛成を得て承認されました。これに関連する議案や予算案も相次いで可決され、市民サービス向上に向けた取り組みが進められることとなりました。議会は、今後も市民の意見を尊重しながら、透明性のある議論を重ね、政策の実行を進めていく意向を示している。