令和元年12月10日、藤井寺市議会が開催され、一般質問が行われた。この会議では、各議員が市の政策に対して様々な疑問や意見を述べており、特に注目されたのは、職場環境の改善と男性職員の育児休業取得についてである。
特に大阪維新の会の生田達也議員は、豪雨や台風による災害が影響した今年を振り返り、来年の東京オリンピック・パラリンピックや新たなユニバーサルスタジオジャパンエリアの開場を背景に、藤井寺市の持続可能な市政の構築を訴えた。彼は、「職員の応対についての意識を高める必要がある」とし、挨拶の重要性を再認識することを求めた。また、育児休業取得についても言及し、「政府の方針を踏まえ男性職員の取得環境を整えるべき」と強調した。
次に、予防医療についても質問があった。政府の方針により、健康寿命の延伸を目指し予防医療の重要性が強調される中、藤井寺市の具体的な取り組みが求められた。清水福祉部長は、特定健康診査や特定保健指導の実施状況が府下平均を上回っていることを述べ、予防医療の充実に期待を寄せた。
観光政策では、生田議員が百舌鳥・古市古墳群の世界遺産登録を踏まえ、観光課の新設やシティプロモーションの進め方について質問した。田中政策企画部長は、地域ならではの文化を楽しむ観光を推進する方針を示し、具体的な施策が求められる中、本市の観光施策の充実が重要であるとした。
さらに、水道事業の経営統合についても言及され、吉田水道局長は、災害時における対応が一本化されるメリットなどについて説明したが、各議員からは藤井寺市の独立性を失うことへの懸念が示され、引き続き議論が必要とされた。