令和元年第２回定例会では、関係者による重要な議題がいくつか取り上げられた。特に、観光誘致や地域経済の活性化に関する発言が目立った。
公明党の伊藤政一議員は、世界遺産登録後の観光客の動向について質疑を行った。彼の質問に対し、田中政策企画部長は、世界遺産登録後の来訪者数が急激に増加している訳ではないと認識していると答えた。特に、観光案内所への来場者数が増加しているものの、全体的な来訪者数に劇的な変化は見られないとのことで、今後の秋の行楽シーズンに対して期待が見込まれる。
さらに、伊藤議員は、世界遺産登録を活かした地域プロモーションについても提案を行った。田中部長は「まちなか観光創造プラン」や「シティプロモーション戦略」を挙げ、観光客向けの周遊施策の充実を図る意向を示した。市の担当者は、これからも様々なイベントを通じて地区の魅力を発信していく考えを示しており、特に地域との連携を強調した。
また、大阪維新の会の生田達也議員は、今後の交通インフラの重要性について発言し、特に八尾富田林線の工事進捗や市民への影響について問いかけた。都市整備部の木村部長は、工事が予定通り進んでいるとの報告を行い、地域活性化への貢献を強調した。
イオン藤井寺ショッピングセンターの開業に伴い、生田議員は新たな集客施設としての期待感を示し、多様なサービス提供による地域経済活性化の重要性を強調した。
さらに、動物愛護に関する施策についても議論がなされ、澤田市民生活部長は無責任な餌やりの問題に対して地域猫活動の重要性を強調した。市民の理解促進が今後の課題であり、啓発活動が必要であるとの見解が示された。
これらのやり取りを通じ、議会の会員は今後の藤井寺市が観光地としての魅力を高め、地方創生を実現していくための取り組みや方針を確固たるものにしていく必要性を改めて確認した。市民のニーズに応えるために、行政としてしっかりとした施策が求められている。