令和元年6月26日に開催された藤井寺市議会の定例会では、岡田市市長が所信表明を行い、改革の方針が示された。市政運営の主眼として市民目線を強調し、風通しの良い市政を目指すと述べた。これに対し、議員たちは多様な立場から市政運営に関する質問を展開した。その中で、改革ふじいでらの社会的ニーズを反映するためには、いかに市民の意見を取り入れるかが重要であるとの意見が支配的であった。
また、畑 謙太朗議員は風通しの良い市政について市民との積極的な対話の重要性を指摘し、岡田市長はタウンミーティングによる意見吸上げを提案した。
子育て施策に関しては、待機児童の解消が大きな課題であり、新し保育園の開設が期待されている。これに関連し、白江こども・健康部長は現在の待機児童数や施策の進捗について説明したが、本市の課題は依然として多く、特に駅前の保育施設の必要性が指摘されている。
観光推進に関しても、百舌鳥・古市古墳群の世界文化遺産登録を生かし、藤井寺市内の観光資源を最大限に活用する方策が求められている。教育環境の向上が求められ、特に学力向上に向けた施策が必要だと強調された。また、動物愛護やプラスチックごみ問題にも言及があり、海洋プラスチックごみゼロ宣言が発表され、今後の取り組みが期待される。そのほかにも、危機管理体制の強化や市民参加の重要性が多くの議員から指摘された。これに対し市長は、まずは市民との連携を深めることで、より良い施策を導入し、地域全体の活性化を目指すと強調した。