令和3年第203回名護市定例会が行われ、辺野古新基地建設をめぐる重要な議論が交わされた。
会議では、様々なテーマについての一般質問が行われ、川野純治議員は辺野古新基地建設に伴う美謝川付替工事について、地域住民の意見や環境への影響を懸念した。
特に、川野議員は「環境・水道部における汚染防止対策への留意事項は当然指摘すべきである」と述べ、市民の命や財産を守る重要性を強調した。さらに、美謝川の河口が変更され、水の流れが変わることで生態系に与える影響を指摘し、名護市当局の協議不要の姿勢に疑問を呈した。
渡具知武豊市長は、工事による影響について名護市法定外公共物管理条例の適用を挙げ、協議が必要ないという立場を改めて説明したが、野意の強い意見が飛び交った。特に環境に対する配慮や透明性を求める声が多く、市民との合意形成の必要性が再確認された。
次に、名護市内の廃弾処理場に関する問題も取り上げられた。航空機騒音による地域の生活環境への影響を問題視した議員も存在し、久辺地域住民のために、廃弾処理場の撤去に向けた市長の取り組みが求められた。
また、一般社団法人辺野古CSSによる献金問題が取り上げられ、政治資金と地域活動の関係についての疑問も浮かび上がった。これに対し、名護市の透明性と地域への配慮が重要であるとの認識が強調された。
最後に、三原区ちばる事業においての偽造領収書問題が提起された。行政が公平を保つためには、住民の信頼を損なわないよう誠実に対処すべきとの意見が相次いだ。