令和5年第5回玉野市議会臨時会が、令和5年11月14日に開催された。
本会議では、令和4年度各会計決算の認定が議題となり、各委員長が詳細な報告を行った。特に、玉野市水道事業会計決算や下水道事業会計決算など、重要な決算が確認された。
柴田 義朗市長は議会の開会に際してのあいさつで、イノシシ捕獲に関する補助金の未交付問題について言及した。具体的には、岡山県岡山地区猟友会玉野分会からの調停申立てに起因する問題で、解決金378万8,000円の支払いが必要となる。
この解決金は、平成29年度から令和2年度の未交付分に相当し、市の一般財源から支出されることとなる。市長は、関係職員の責任を認識しており、適切な対応を行うと述べた。自身の責任を強く感じているとも強調し、今後の再発防止策の継続的な検討を誓った。これにより、鳥獣害対策の推進に注力していく意向が示された。
議案第48号及び第49号についても審議が行われ、いずれも可決される見込みが高い。特に、議案第49号は損害賠償請求に関するもので、協議を経て調停成立に向けた議案となった。議会では、これに関する慎重な質疑が行われ、今後の対応についても関心が寄せられた。
さらに、各委員長からの報告では、例えば認定第4号の国民健康保険事業特別会計決算などが出席議員によって承認された。一部議員からは、今後の課題について再発防止や情報の透明性が求められたことも注目された。
今期臨時会は、市民にとって重要な財政問題や社会福祉に直結する事項が多く取り上げられたことから、議会運営や情報提供の充実が求められている。議会は、今後も市民のために信頼される施策の実現に向けて、意見や提言を活かす姿勢を一層強化する必要性がある。