令和5年6月8日、香芝市議会が開催され、さまざまな重要な議題が取り上げられた。注目すべきは、香芝市内の小児科および産科医療機関の状況に関する報告である。
現在、香芝市内には小児科が14か所存在しており、さらに近隣には香芝生喜病院があり、これが地域の小児科医療を支えています。しかし、近年、医療機関の数は減少しており、特に産科に関しては3月末に藤田産婦人科が閉院したことで、地域の医療体制に影響を及ぼしています。特に今後は、妊婦健診の受診が林産婦人科医院に集中する兆しが見える中、このような課題にどう対応していくのかが問われている。
新型コロナウイルス感染症の動向に関しては、感染状況が比較的安定しているものの、依然として市民の間には不安感が残っている状況である。このため、行政としても公共施設における感染症対策を継続し、市民への情報提供を図る必要がある。感染してもすぐに医療機関を受診できるための情報整備が求められている。
また、教育分野において、教育委員会は「香芝市学校施設の再編に関する基本方針」について議論しているが、住民や保護者の声を充分に反映しているとは言えない。関屋小学校に関する住民の懸念や不満、そして統廃合の流れが地域に与える影響についての議論が不足している現状が指摘されている。教育長は、統廃合の方針を進めることの必要性を認識しているものの、地域の意見をしっかりと受け止めた上での運用が重要であると強調しているが、実際の意見聴取や説明会の実施については不透明な状況が続いている。
さらに、総合公園についても、香芝市には特色ある公園が不足している現状があり、地域のニーズに合った公園整備が求められている。市長は今後公園の整備に力を入れる意向を示しており、市民の意見を参考にしつつ、訪れてもらえるような魅力ある公園づくりを進めていくことの重要性を認識している。