古河市議会の令和元年第2回定例会が6月17日に開かれ、さまざまな議題が議論された。初めに行われたのは一般質問で、古河駅東部土地区画整理事業に関する質問が取り上げられた。この事業について、青木和夫議員は遅れの理由と進捗状況を説明するよう求めた。事業が大幅に遅延しているのは、計画変更が伴うためだといわれた。具体的には、古河赤十字病院の移転計画に伴う調整に時間がかかっていると指摘された。
進捗率については、202億8,500万円の事業費に対し、支出総額は100億4,500万円、進捗率は約49.5%と報告された。保留地については、売却予定があり、67億7,600万円の売却収益が見込まれている。しかし、今後も事業費の増加が懸念され、事業の進行に経済的な不安も付きまとう。さらに青木議員は、雨水対策に関しても質問した。特に、過去の大水害からの教訓を生かし、現在の雨水対策がどのように進められているか質した。
次に、自動運転手段と公共交通網の問題が提起され、靏見久美子議員が運行しているぐるりん号と愛・あい号の利用状況を問いただした。この中で、古河市は地域の高齢化に伴い、交通の利便性を図る必要があるとし、特にぐるりん号の運行コースの見直しを求められた。また、投票率向上策も話題に上がり、渡辺松男議員は情報伝達手段の充実について提案した。
最後に、マイナンバー制度におけるカードの普及とその活用策が議論された。制度の利用促進に向けた方針が確認され、今後の取り組みが期待されている。安全性の確保も含め、古河市ではさまざまな施策を通じて市民サービス向上が図られる方針だ。