令和3年6月17日に開催された石狩市の議会において、新型コロナウイルス感染症に関する議論が中心となった。
石狩市では、ワクチン接種の進捗について山田敏人議員が言及した。医療従事者への先行接種が行われ、現状は80歳以上の高齢者から70歳以上の方へと接種が進行中だ。国からは高齢者への接種を7月中に完了するよう求められており、秋には一般市民への接種も見込まれている。山田議員は、この流れに乗り集団免疫の獲得に期待を寄せている。
ワクチンの供給量や接種完了の見通しについても質問が寄せられた。また、感染リスクが高い高齢者施設や保育、福祉施設職員を対象とした優先接種の必要性が強調された。さらに、一般市民への接種段階では混雑防止策が求められる中、接種のキャンセルに対する対応や余ったワクチンの処理についても議論が重ねられた。
経済対策に関しては、生活困窮世帯向けの新たな支援金の創設が報告された。国や北海道では「Go To Eat」や「どうみん割」などの地域経済対策が進められる中、石狩市としての独自の対策の考え方を問う声もあり、市の対応が求められている。市の財政支援や新たなコロナ経済対策について具体策が必要との意見が相次いだ。
さらに、狂犬病の予防接種についても関心が示され、この課題は市民の健康維持に直結する重要なテーマとして扱われている。石狩市では年に一度、飼い犬に対する狂犬病予防接種が義務付けられているが、コロナ禍の影響で一部のコースが中止となった経緯もある。今後の接種方法や経費についても注目されている。
新港地域における都市計画については、コストコの開店後、多くの訪問者が集まっていることから、商業用地としての土地利用の再検討が必要とされている。市は、この機会を逃さず未分譲地への企業進出を促す意向を示している。
最後に、石狩市のエネルギー施策においては、再生可能エネルギーの普及やグリーン・リカバリーに関する取り組みが進められる中で、具体的な計画の進捗状況が求められている。市民に対してエネルギー施策の重要性を訴えつつ、脱炭素技術の発展にも寄与する意識が高まっている。