令和2年第1回二本松市議会3月定例会が開催され、重要な議題が扱われた。
市長の三保恵一氏が、新年度の市政運営に関する基本的な考え方を述べ、市民の未来に向けた施策を強調した。特に「子どもは市の宝、若者は市の未来、高齢者は市の誇り」を掲げ、市民とともに「住み良い二本松市」の実現を目指す姿勢が窺える。
市長は、新総合計画の最終年度にあたる2020年度の予算案について説明した。全般的なポイントとして、前年度対比でわずかに増加した市税収入が見込まれ、歳入約344億円に達すると予測されている。特に、子育て支援や高齢者福祉施策が強調され、出産祝い金の支給額を増額する意向も示された。
新総合計画に基づいた具体的な施策として、保育施設や学童保育所の整備、交通支援事業が計画されおり、市民の生活向上を目指すものとなっている。具体的には、タクシー運賃の助成や地域整備も含まれ、地域の生活支援に積極的な態度が見える。
別の議題では、市長提出の45件の議案が一括で上程され、今後の審議に向けた重要な基盤が形成された。議案の中には、道路占用料の改正や下水道条例の一部改正についても含まれ、その適用が注目されている。また、請願も2件受理され、議論の余地がある事項についても付託が決まった。
議会運営委員長の熊田義春氏が報告し、今期定例会の会期を3月18日までの22日間と決定したことが伝えられた。特に、福島県最低賃金の引き上げ請願が注目を集めている。議会の開会にあたって行われた諸報告や発言の中で、市民の意見を取り入れた政策の進展が期待されている。