令和5年12月14日、郡山市議会は定例会を開催し、重要な議案と請願について審議を行った。
主要な議題として、令和5年度郡山市一般会計補正予算（第5号及び第6号）が上程された。総務財政常任委員会の佐藤栄作副委員長は、一般会計予算の審査を行い、いくつかの質疑応答が交わされたことを報告した。特に、職員の育児休業を支援するための措置や交通安全にかかわる予算などについての意見が出された。
また、請願第3号では、マイナンバーカードと健康保険証の一体化について意見書を提出することが求められた。議会内ではマイナンバーカードの義務化について賛否が分かれ、特に高齢者への影響が懸念される。古山唯議員は、「社会的弱者への影響が大きい」と述べ、請願の採択を訴えたが、採決の結果、不採択となった。
さらに、高齢者無料乗車証交付に関する請願第4号も議題とされ、こちらも賛否両論がありながら、不採択が決定された。中には交通事故の増加が問題視され、高齢者への交通支援が不十分という意見もあった。
その他、福島県市議会議長会の議員派遣や、ごみの減量化対策特別委員会の設置についても承認された。これにより、環境問題への対策強化が期待されている。
市長の品川萬里氏は、「議員各位のご審議に感謝し、市政への貴重な意見を今後に生かしていきたい」と述べ、議会の閉会に際しての挨拶を行った。議会は全ての議案を承認し、令和5年度の活動と予算に対するスムーズな運営が保証された形となった。