令和元年第2回東温市議会定例会が6月19日、開会された。
議事の中で、丹生谷美雄議員は東温市の森林整備について質問を発表した。彼は、温室効果ガスの吸収機能を持つ森林を整備し、地球温暖化防止に貢献するための森林環境譲与税について述べた。具体的には、国と愛媛県の税制が重なり合う部分の明確化を求め、県の税は森林環境税として活用されるとのことで、国税との役割分担に関する重要性を強調した。
次に、地方創生事業の検証と今後の取り組みについての議論が行われた。特に、丹生谷美雄議員は人口ビジョンに基づく定住人口の増加に関する成果を問うた。大石秀輝副市長は第1期の成果を述べ、雇用創出数や転入超過数の進捗状況を報告した。彼は、事業を継続するか変更するかについても今後検討する意思を示した。
次に、風疹対策に関する質問が近藤千枝美議員から寄せられた。彼女は、抗体検査や予防接種の対象者数、実施体制について問うた。野中忍健康推進課長は、対象者数は3,553人であり、全員にクーポン券を送付する予定と答え、受診環境の整備にも努めていることを説明した。特に、休日や夜間の受診環境についても考慮が必要との指摘があった。
防災・減災に関しても多くの発言があった。無事避難所として利用される小中学校体育館らにエアコン設置を議題にする意見があり、加藤厚志総務部長は、その必要性を認識しつつも、他自治体の導入状況を調査検討中であると述べた。さらに、災害時のペット保護についての取り組みに関する発言もあり、地域でのペット同伴訓練の実施を提案する意見が記された。
最後に、行政手続の簡素化を目指して「おくやみコーナー」の設置についての提案があり、河端徳明市民課長は、現在の対応の概要を説明した。本市の死亡手続を一元化することで、遺族への負担軽減が図られるとのことである。
これらの議論を通じて、議員たちは市民福祉の向上、環境問題への取り組みや、災害対策など幅広いテーマに対して市としてのこれからの方針を問う姿勢を強調した。