令和2年流山市議会第1回定例会で、新型コロナウイルスや地域医療、さらには社会保障制度の改革に関する多くの議論が交わされた。
特に、井崎義治市長は新型コロナウイルスの対策について市民の理解と協力を求め、感染症予防策の徹底を強調した。市主催のイベントや集会は原則中止又は延期とし、特に重症化しやすい方々への配慮を促すことが重要だと述べた。さらに、流山市敬老バスの利用を3月31日まで中止することや、保健所との連携を深める必要性にも言及した。
続いて、流山市総合運動公園の再整備についての質疑も行われた。藤井俊行議員は、再整備に向けたサウンディング型市場調査の結果を踏まえ、遊具メーカーなどとの連携について問いかけた。石野升吾都市整備部長は、現在の整備方針には民間活力による施設導入を検討していると答え、他自治体の成功事例を積極的に研究する意向を示した。
土砂災害対策では、伊藤龍史市民生活部長が本市内の危険箇所の周知を強化し、住民への安全情報の発信を確実に行うと述べ、事故を防ぐための対策を徹底していく方針を示した。特に、最近の土砂災害を受け、住民に対するパトロールを強化する考えを伝えた。
全世代型社会保障と医療制度改革については、高橋光議員が厳しい現状を訴え、特に年金生活者の生活に対する影響やマクロ経済スライドの問題に焦点を当てた。伊藤部長は、これについて国政の問題との認識を示しつつ、具体的な数字や今後の方針についても明言した。特に、消費税の増税が社会保障財源としての目的ではないものであることを指摘し、市民への影響を懸念する声が出た。
また、高齢者に対する医療の負担増加についても高橋議員が強く反発し、64歳以上が抱える生活の不安について質問した。伊藤部長は高齢者の意向を重視し、今後の調整を示した。
最後に、議会内では補聴器購入の助成制度や地域医療の強化についても意見が出され、市としての取り組みを求める声が高まった。特に、補聴器の早期装着の重要性についても話そうされ、市民生活の質を向上させるための方策について協議を続ける必要性が提起された。地域交通の充実も話題となり、今後の実施計画には地域住民の声を反映させていく意義が強調された。
この定例会では、流山市における様々な政策が市民生活にどのように寄与するかが改めて論じられ、今後の動きに注目が集まる。