令和3年10月5日、流山市議会は第3回定例会を開催し、27名の議員が出席した。議案は総数で16件並びに陳情が提出され、議論が行われた。重要な案件の一つが議案第65号であり、令和3年度流山市一般会計補正予算に関するものである。この補正予算は新型コロナウイルス対策を主な目的としており、様々な対策を講じる財源として利用される。市民サービスの向上に努める姿勢が強調された。
討論では、阿部治正議員が国民健康保険と後期高齢者医療制度に関する補正予算について意見を述べ、特に医療施設の整備が進まないことを指摘した。さらに、議案第70号の可決により令和3年度流山市健康保険特別会計補正予算も承認された。議案第71号では後期高齢者医療に関する補正予算も可決された。
続いて、複数の陳情に関する審議が行われた。特に注目されたのは、「新型コロナ感染症に苦しむ流山市民に対し流山市議の裁量から議員報酬削減案の再開を求める陳情」である。この陳情に関しては大きく異なる意見が呈され、最終的には不採択となった。議論は市民の健康と生活支援策に関するもので、「コロナ差別等防止強化の決議を求める陳情」についても多くの発言があり、慎重な検討が必要であることが示された。
さらに、障害者虐待防止や教育予算についても意見書が提案され、経済的な負担軽減や教育環境の一層の充実が求められた。これに対し、議員からは柔軟で迅速な対応が求められるとの意見があった。発議第24号目の「予期せぬ妊娠を防止し、女性の権利を守るための取り組みを求める意見書」にも多くの議員が賛同したが、具体的な措置が後押しされる必要があるとの声が多かった。
最後に、気候非常事態宣言に関する決議が討論され、社会全体での包括的な取り組みの必要性が強調された。森田洋一議員からは、今後の環境対策が進む中で、市民と政府が一体となって進めていくことが重要だとの意見が表明された。