令和2年6月4日、流山市議会の第2回定例会が開催された。
本定例会では新型コロナウイルス感染症の影響を受けた様々な議題が論じられた。特に注目を集めたのは、一般会計補正予算に関する一連の議案である。
井崎義治市長は、自粛要請や休業要請に対する市民の協力に感謝の意を表しつつ、流山市でのコロナウイルス感染者数が最小限に抑えられた状況を報告した。市長によると、流山市での感染者はわずか11名であり、人口1万人当たり0.56名という低い数字であるという。これは市民一人一人の努力の賜物と強調した。
また、市は緊急事態宣言下でのさまざまな支援策を実施していることも述べられた。特に、ひとり親世帯への5万円の特別給付金、資金繰りに苦しむ中小企業への利子補給、賃貸物件オーナーへの助成金制度が導入されているという。これにより、合計で72件の融資が行われ、約12億4,450万円が資金繰りを支える形で利用されている状況である。
本議会では、議案第29号から第49号まで、全ての議案が一括して審議された。この中には、流山市税条例の一部改正や介護保険条例の見直しが含まれ、特に新型コロナウイルス感染症への対策として急務であることが強調された。議案はほぼ全会一致で承認され、これにより流山市は広範な補正予算を通じてさらなる施策を進められることとなった。
一方、議案については問題点の指摘も行われた。市内の医療及び介護体制が十分に整備されていないとの声が議員から上がり、その対応策について議論が交わされた。
また、新設小学校の建設に関する工事費用についても触れられ、進捗や予算に関する詳細な報告がなされた。市長は、コロナ禍での新しい生活様式を踏まえた教育環境の整備に注力する姿勢を改めて示した。
会期は6月12日までの9日間と定められ、次回の本会議もその予定に従って行われることが決定された。議会では今後も新型コロナウイルス感染症対策を重点的に議論し、必要な議案を提案していく方針である。