令和4年9月1日、流山市議会の定例会が開かれた。
市長の井崎義治氏は、今回の定例会で承認を求める議案が25件に上ることを報告した。
中でも流山市一般会計補正予算の第5号及び第6号は、特に重要な内容である。
第5号では、ワクチン接種体制の準備にかかる経費が計上されており、7億5,383万円を追加する。
また、第6号では、原油価格上昇への対応や災害時指定避難所の空調整備が計上され、44億9,664万円が追記される。
さらに、流山市職員の定年関連条例も改正され、定年引上げや再任用制度の導入が進む。
井崎市長はこの改正に関して、性別や年齢に関わらず能力を最大限に発揮できる職場環境の整備に寄与すると強調する。
また、令和4年度介護保険特別会計及び国民健康保険特別会計の補正予算も提案される。
これらの議案は、地域福祉の充実と医療サービスの向上を目指しており、各々2億6,067万円と1,002万円が盛り込まれている。
市長は、これらの予算案が地域の福祉と暮らしの質を向上させることを期待しており、議員の理解を求めた。
また、流山市文化財保護に関する条例の改正も議題に上がっており、文化財に対する地域の責任を強化する要素を含んでいる。
この定例会では、議案の提案が進む中、井崎市長は市の財政状況を詳細に説明し、前年度の決算が黒字であったことを報告した。
流山市全体の歳入総額は868億6,506万円、歳出総額は829億5,757万円であったとし、健全な財政状況を改めて確認した。
定例会は34日間の会期で進行し、各議案は順次審議される予定である。
新型コロナウイルスの影響を懸念しつつも、健康および福祉施策の推進が強調されており、議会の活発な討議が期待されている。