令和6年度流山市議会の第1回定例会が開催され、予算案が上程された。
この定例会では、当初予算の他、補正予算や数件の条例改正案など、合計30件について審議される。
特に目を引いたのは、令和6年度流山市一般会計予算で、歳入歳出を合計829億1千万円とし、前年度より3.2%の減としたことだ。市長の井崎義治氏は
「市の経済状況を踏まえて、効率的な運営に努める」
と強調した。
また、流山市は昨年の能登半島地震発生後、姉妹都市である能登町に対し、支援物資を輸送したり、義援金を募ったりして、復旧支援を実施したことが報告された。市長は
「被災地の復旧には、元気がにぎわいを取り戻すことが重要」と述べ、今後も継続的な支援を約束した。
健康医療体制については、流山市の急速な人口増加に伴い、病床の確保が喫緊の課題とされている。市内北部と東部では、計画されている病院の開設が進められる状態で、これにより急性期病床の確保が期待される。市長は、この件についても
「地域医療の充実を図る」と発言し、地域の医療環境の改善に向けた期待を寄せた。
さらに、流山インターチェンジの周辺では、物流施設に加え、新たなスポーツ・レジャー施設の開発が計画されており、地域振興につながる見込みである。市長は
「地域資源を活かした町づくりを進めていく」と述べ、発展する流山市に向けた意気込みを表明した。
南流山駅周辺のまちづくりに関しては、「まちなみづくり指針」を策定し、駅の魅力を高めるさまざまな施策が進行中である。さらに、南流山駅周辺では新たな補助制度が設けられる予定で、地域の活性化が期待されている。
これらの議案や施策は流山市の市政の重要な方向を示しており、議会ではその妥当性が審議されることとなる。市議会は、この3月19日までの34日間にわたり、今後様々な議題が取り扱われる。