令和元年第3回武豊町議会定例会が9月2日に開会した。全員出席の中で、町長の籾山芳輝氏が諸般の報告を行った。本議会では、平成30年度の決算認定に関する議案が中心となり、多岐にわたる議題が審議される予定である。
町長の報告によると、平成30年度一般会計の歳入は130億6,292万5,023円、歳出は127億6,534万9,754円となり、実質収支は2億6,650万6,946円である。この中から、1,000円未満の端数を除いた全額が財政調整基金に積み立てられる。
特別会計においても、健全化判断比率や公営企業資金不足比率が報告され、町の財政状況が注目されている。特に、水道事業に関しては、前年比での収益的収入額が8億8,773万6,980円、支出は7億1,378万9,076円であり、実質的な利益が報告された。
教育委員会委員の任命や、一般会計補正予算（第3号及び第4号）、農業集落排水事業特別会計補正予算、下水道事業特別会計補正予算の議案も上程された。これらの議案に対しては、質疑が行われ、町の未来についての活発な議論が期待されている。
特筆すべきは、武豊町の特別職及び非常勤職員の給与を定める条例改正の提案である。これは、会計年度任用職員制度の導入にあたり、職員の業務に対する報酬体制を見直すものであり、今後の地方行政において重要な意味を持つ。
この定例会では、議案の審議を通じて、町民との対話や、より良い環境作りに向けた意見が積極的に交わされ、武豊町のさらなる発展に寄与することが望まれている。議会は23日間の会期の中で、令和元年度の各会計決算認定及び新しい条例の審議を進める予定だ。