岡崎市、矢作川避難計画で24時間前からの避難開始を導入

岡崎市議会の令和3年9月定例会が開催され、市長提出の議案や報告が審議された。特に注目を集めたのは、矢作川流域の洪水対策に関する新しい避難計画の策定である。 この計画は、矢作川の氾濫時における市民の安全を守ることを目的とし、従来の一律基準を見直し、住民が混乱なく避難を行うための具体的な基準を設けている。市民安全部長の桑山拓也氏は、「24時間前から避難を開始し、2時間前には全員が避難を完了することを目指している」と強調した。 さらに、計画に基づく避難対象者数が20万人に上ることから、迅速で効果的な避難行動を促進する必要があるとして、市民への周知活動も強化される。 追加の安全対策要望に対しては、例年通りの合同点検や地域住民との協力を通じて、安全対策を進める方針であり、地域単位での具体策の検討が求められている。 特に問題となっているのは、大雨や豪雨による地元グループの自主的な避難行動の醸成である。市民がまだ理解しきれていない矢作川の危険性など関連情報の提供が重要視される。 さらに、昨年の台風 勢19号の影響を受けて、岡崎市においても水害への備えが各所で模索されており、今後の都市計画の策定には市民の意見を反映させる方向で進められつつある。