令和6年6月4日、岡崎市議会定例会が開かれ、議員たちが様々な議題について質疑を行った。特に注目されたのが、下水道事業や災害時の避難についてであった。
まず、下水道事業について、野本篤議員は、企業価値の向上や下水道が抱える課題に焦点を当てた。上下水道局長の跡地操氏は、「上下水道事業は、市民生活になくてはならないライフラインであり、持続的な事業運営が求められます。」と述べた。また、具体的な啓発活動として、「上下水道あれこれ」の講座を開設し、地域の小中学生に見学を行うなどの取り組みが行われていることが報告された。
次に、災害時の避難について、野本議員は、「マイ・タイムラインの普及」が重要であると指摘し、市民安全部長の豊田康介氏は、「情報の適切な発信が必要です。」と強調した。
また、がん対策については、野島さつき議員が、がん予防のための教育や体制について質問をし、保健所長の片岡博喜氏は「ピロリ菌検査を通じたがんのリスクを軽減する重要性」を述べた。さらに、子供医療費助成の18歳までの拡大についても意見が交わされ、保育士の確保や新規開設の小規模保育施設についても言及された。
その他にも、カスタマーハラスメントの問題や災害関連死への対策など、多岐にわたる議論が展開された。特に、カスタマーハラスメントについては、市民安全部長が「職員の意欲低下や心身の不調を招かぬよう、様々な取り組みが行われている」とし、正しい情報の周知がカスハラを防ぐための要であるとした。