刈谷市の第6回定例会が行われ、多くの重要な議題が取り上げられた。
特に交通安全対策については、議員の大山実氏が強調した点が多かった。彼は、カーブミラーの点検と安全確保の状況に関する質問を取り上げ、生活安全部長の加藤隆司氏が定期的な点検と管理の重要性を述べた。加藤氏は、カーブミラーの設置については地元の要望に基づいて現地調査を行い、問題点等の確認を行っていると説明した。
また、産業遺産の活用についても議論が交わされた。大山氏が依佐美送信所記念館について言及し、その運営や理念について市民活動部長の宮田孝裕氏が詳しく説明した。彼は、依佐美送信所が持つ歴史的価値を評価し、今後も地域の活用促進を進めていく考えを示した。特にこの施設は、文化教育、観光資源としての役割を果たすことが期待されている。
蜂須賀信明氏は、人口減少とその対策について広範な質問を行った。彼によると、刈谷市では20代から30代の女性の人口減少が顕著で、これは今後の市の存続において危機的な問題であると指摘した。企画財政部長の岡部直樹氏は、市の戦策として子育てや働く環境の充実に向けた取り組みを強調し、地域全体での協力が必要であると述べた。高齢者支援としての買物弱者対策も注目を集め、福祉健康部長の加藤直樹氏は、地域貢献のための移動販売などの支援施策の重要性について説明した。
さらに、中学校の部活動については、新海真規氏が改革推進のための成果と課題について訊ねた。教育部長の竹谷憲人氏によると、地域移行の検討が進められ、地域の特性に応じた外部指導者の確保が重要であると認識されている。また、部活動コーディネーターの配置は、この改革に向けたステップとして評価された。
最後に、谷口睦生氏は、災害対応力強化について質問し、特に災害時の支援体制や水道の管理について強調した。生活安全部長は、災害ケースマネジメントに取り組む方針を示し、実際の避難所生活での環境改善への取り組みも追求していくと答えた。