令和4年9月5日に開催された岡崎市議会において、各議員が地域の重要な課題について活発な質疑を交わした。
特に、下水道の雨水整備についての質問が多く、27番の杉山智騎議員がその重要性を強調した。彼は、過去の大雨による浸水問題を挙げ、現在進行中の雨水整備の状況について質問した。これに対して上下水道局上下水道部長の荻野恭浩氏は、六名・江口地区の排水状況や、ポンプ場整備について詳細に説明した。特に、床上浸水を防ぐために、新たに設置される六名雨水ポンプ場がこれまでの治水対策を強化することになると答弁した。
また、ラジオ体操についても言及があり、杉山議員は市民ラジオ体操祭の開催状況について質問した。市の社会文化部長の安藤治樹氏は、約250名が参加したことを紹介し、来年度はさらなる参加者数を目指す意向を示した。また、市民からの認知度向上を図る取り組みが必要であるとの認識を示した。
さらに、酒井正一議員は岡崎観光きらり百選について言及した。経済振興部長の鈴木洋人氏は、観光資源の発信がいかに市の魅力を高めるかを強調し、これまでの取組みと今後の戦略について説明した。
特に注意が向けられたのは、人口動向に関する質問であり、近藤敏浩議員が市の人口が減少傾向にあるとの報告をした。これはコロナ禍の影響もあり、移住者が減少していることに起因しているとされ、今後の対策が求められる。
また、議会では認知症施策の進行状況も取り上げられた。井村伸幸議員は、認知症疾患医療センターの機能に焦点を当て、今後の地域連携と医療体制の強化について質問した。市民病院事務局長の伊奈秀樹氏は、開業医との連携を重視し、多様な視点からの支援が重要であるとした。
このように、議会では地域の課題に対して多角的な視点からアプローチがなされ、今後の施策に期待がかかる。
最後に、北部地域の観光振興に関しては、市長の中根康浩氏が農業の持つ魅力を強調し、アグリパークの構想についても言及した。地域の活性化に向け、官民連携の重要性が再確認された。これらの議論により、市民が有意義な生活を送るための基盤がさらに強化されることに期待が寄せられる。