令和4年3月の岡崎市議会が開催された。注目すべきは、三塩菜摘議員に対する辞職勧告決議案だ。
この件は、三塩議員が新型コロナウイルスのオミクロン株が広がる中、私用でアメリカ合衆国へ渡航したことが発端となった。議員は帰国後、宿泊施設で待機しなければならず、翌日の委員会を欠席した。
議員提出の辞職勧告については、21番荻野秀範議員が提案理由を述べた。「公務を優先せず、12月27日の渡航を知りながら行動したことは問題だ」と強調した。
その後、辞職勧告は賛成多数で可決した。三塩議員はこの議決を受け、反省の意を表明したが、自らの説明が不十分とされ、議会の信用を失墜させたことが指摘された。議会として議員の行動規範を再評価する声もあがっている。
市長の令和4年度予算案や政策提案も議題となり、財務部長がコロナ対策の一環として一般会計補正予算について説明した。補正予算は、特別会計や年度予算などを含める形で提案され、活発な議論が交わされた。特に、政務活動費の交付特例に関する条例案は、議員からの質問を受け、20%の削減が妥当であるとの意見が多かった。
このように、岡崎市議会は新型コロナウイルス対応や市民生活の環境改善に向けてさまざまな施策を協議する重要な場となっている。議会では透明性と市民への信頼が求められ、政治倫理の確保と市民参加型の政策形成が今後の課題となるだろう。