令和3年12月6日、岡崎市議会は定例会を開いた。議題は子育て世帯に対する臨時特別給付金についての承認や委員会への付託が中心であった。
最初に会議録署名議員として、16番の佐藤哲朗議員と21番の荻野秀範議員が指名された。続いて承認第4号の審議に入り、子育て世帯への臨時特別給付金についての質疑が行われた。
この給付金は新型コロナウイルスの影響を受ける子育て世帯を支援するためのものだ。こども部長の柴田伸司氏は、「支給対象者は、令和3年9月分の児童手当を受給している方で、対象となる児童は約6万5,000人」と説明した。支給額は児童1人当たり5万円で、児童手当を受給中の家庭は申請不要で年内に振り込まれる。
会議中、酒井正一議員が子育て世帯への支給方法について質問した。「支給対象者への周知はどのように行うのか」との問いに対し、柴田伸司氏は、児童手当受給者には案内文書を発送済みであること、申請が必要な家庭には今月中に申請書を送ると回答した。
また、青山晃子議員が所得制限の特例について言及し、「特例給付者への支給については、市独自の支援は考えていない」との見解を示した。これは、国の制度に基づき給付金を配分するため、財源の確保が難しいとの理由によるもので、他市の状況なども考慮する必要があるとした。
議長はこの流れを受けて、承認第4号について委員会付託を省略する動議を行い、全員賛成で可決された。各議員は新型コロナウイルスやその他の影響で困窮している家庭への支援の重要性を再確認し、迅速且つ確実な給付を進めることを強調した。午後2時には会議が終了し、次回は12月17日に再開されることが決定した。