令和3年3月定例会が開催され、多くの重要議案が提案された。
開会に際して、議長の鈴木静男氏はその挨拶の中で、来年度の方針決定がこれからの議論で重要であると強調した。また、市長の中根康浩氏は多くの重要議案の審議をお願いする旨を述べた。
特に注目されるのが、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた令和3年度岡崎市の予算案である。市税収入は前年度比で7.7%減少する見込みで、財政的にも厳しい状況が続く。中根市長は、自らの給料を20%減額することを含む再発防止策を提案した。
市長の提案に伴い、特例として提出された条例案は、岡崎市議会の議員報酬5%の減額が含まれ、これにより1360万円以上の削減が見込まれる。市長は、この措置により財源を確保し、必要な施策に充当できるよう提案した。
加藤義幸議員は、報酬削減の背景と対象、意義について質問。それに対し、市長及び副市長は従属的な立場として、この特例を活用することの重要性を述べた。特に、副市長の清水康則氏は、現市長の政策を引き継ぎ、市民に寄り添う取り組みを続けたいと明言した。
議会では、今回の不適切な事務処理への対応における責任を問う意見が多く寄せられ、具体的な再発防止策に対する期待が高まっている。また、協力金については一部職員からの回収も行う方針で、その金額も極めて重要である。
市民の信頼を取り戻すためには、透明性の高い議会運営が求められる。議会運営委員会においても今後の取り組みに対し、不断の改善を求める姿勢が強調された。