令和元年9月の岡崎市議会定例会において、議員は市政の重要課題に対する多様な意見や質問を展開した。特に、市道の管理、交通の安全対策、美合駅周辺整備、そして水道事業に関連する問題が重要なテーマとして取り上げられた。
初めに、道路管理についての質疑が行われた。議員の小木曽智洋氏は、自市の道路管理体制の複雑さに懸念を示し、具体的には「多くの管理部署が存在しており、市民には窓口がわかりづらいのではないか」と述べた。道路維持課や道路建設課がそれぞれ異なる道路関連施設を管理しているため、効率的な維持管理を行うための一元化に向けた取り組みを求めた。
次に、美合駅周辺の整備状況に関する質問があり、永田優総合政策部長は「美合駅は重要な交通結節点であり、今後の人口増加を見越し、南口整備の必要性を認識している」と答えた。駅の周辺は複数の新しい住宅開発が進行中であるため、インフラの整備が急務となっている。
水道事業については、上下水道局の岩瀬広三局長が「水道管の老朽化が進行しており、今後の人口減少による料金収入の減少が懸念される」と述べ、水道法の改正に伴い官民連携やコンセッション方式の可能性についても言及した。民営化に対する市民からの不安もある中で、「今後は慎重に選択肢を検討し、公共の管理と質の確保を優先する」と強調した。
さらに、がん対策についても議論が交わされ、保健所長の服部悟氏が「がん教育を学校で進めるとともに、地域でのがん検診を強化していく」との方針を表明したことが注目された。市民の健康を守るための取り組みの一環としてあらゆる施策が進められている。