令和3年12月の岡崎市議会では、様々な重要な議題が取り上げられた。特に、行方不明者の状況や市長の市政運営、子どもへの権利保障など、多岐にわたる問題が議論された。
行方不明者に関する質問では、杉山智騎議員が認知症高齢者と障がい児に関連する具体例を挙げ、その問題の深刻さを訴えた。福祉部長の中川英樹氏は、認知症高齢者見守りネットワーク「岡崎おかえりメール」の機能について説明し、過去3年間のデータを示した。具体的には、令和元年度は22名の方が行方不明となり、令和2年度は9名が見つかったと述べた。
また、柴田敏光議員が提起した岡崎歯科医師会については、歯科医療の現状と課題を議論。特に口腔機能健診の重要性や障がい者歯科診療が取り上げられた。福祉部長は高齢者の歯科保健の重要性を強調した。
通学路の安全確保についても議論を呼び、土木建設部長は緊急点検の結果と今後の整備スケジュールに言及した。新たな対策として、地域の安全教育を進めることの重要性が指摘された。
市長の市政運営に関する質問も多かった。鈴木静男議員から市長の公約について進捗状況が問われたが、市長はほぼ全ての公約に着手していると回答。具体的には、コンベンション施設整備の計画が見直されている点も言及された。
子ども達の意見を尊重する権利については、青山晃子議員が意見を述べ、子供の意見を政策に反映させるための施策が求められた。教育委員会は生徒市議会を通じ、子どもの声を受け入れる姿勢を示している。
一方、働きながら子育てする保護者への支援についての質問も多く寄せられ、補助金の充実が求められた。特に、夏休み中の子どもを預ける手段として保育の充実が課題であることが確認された。また、家庭ごみの分別に関する議論も続き、プラスチック製品の処理について新たな施策が必要であるとの声が上がった。
今後の課題としては、行方不明者の対策、歯科医療の確保、通学路の整備、そして子どもたちの意見を反映させる仕組みの強化などが挙げられた。岡崎市の施策が今後どう進化していくかが注目される。