岡崎市の令和４年９月定例市議会では、市長の提案説明が行われた。この中で令和３年度の決算や新型コロナウイルス感染症対策の取組についての概要が示された。
市長は、特に新型コロナウイルス感染症の影響を受けている飲食店等への支援として、独自の感染症対策協力金を支給中であると強調した。また、キャッシュレス決済ポイント還元事業についても、多くの市民が利用していることに触れ、経済対策の一環としての役割を果たしていると述べた。
さらに、岡崎市の森林を活用したカーボンニュートラル施策についても提起され、森林経営管理制度の見直しが進められていることが報告された。市は、森林整備を通じた二酸化炭素の吸収機能を高めることを目指している。特に、地域の農業者や市民との連携が強調された。
また、議会内の発言からは、男性更年期障がいや保育に関する意見も聞かれた。議員からは、保育体制の充実が問われ、育児休業中の保育園の利用が厳しい状況であることが指摘された。市は、この問題への対応として、こども部長を通じて、保育の現状と今後の取組を説明した。
さらに、消防団車両の緊急走行についての緊急自動車の安全運転の教育も議論され、消防長より緊急走行時の広報活動の必要性や研修の重要性が述べられた。これに関連して、消防団と消防本部の役割の違いや今後の連携についても意見が交わされた。
最後に、岡崎市は、文化振興においても新しい試みを進めており、岡崎アートヴィレッジの開設や地元アーティストの活用を通じて、地域文化の活性化に向けた手を打っていくことが示された。これらの施策は、市民の創造力を引き出すことを目的とし、アフターコロナに向けて新たな文化づくりを目指すものと述べられた。また、市民参加型のイベントへの支援も強調され、地域の魅力を高める取り組みが期待される。