令和2年3月定例会において、岡崎市の未来に向けた様々な施策について議論が交わされ、新たな取り組みが強調された。
柴田敏光民政クラブ議員は、市長の政治姿勢に質問を投げかけ、市長が掲げる「人・水・緑が輝く活気に満ちた美しい都市岡崎」の将来像の実現について、その評価と今後の施策について問うた。市長内田康宏氏は、地域独自の資源を生かした持続可能なまちづくりに取り組むことで、さらなる発展を期していると述べた。
さらに、「地域で支えあい安全に暮らせるまちづくり」には、防災体制の充実や交通安全の推進が求められる。特に柴田議員は高齢者の交通安全対策として、安全運転支援装置の普及を提案し、内田市長は新年度からの助成制度を新設することを明らかにした。
また、秋の大規模自然災害への備えとして、地域防災計画の見直しを進める必要性が訴えられた。具体的には、災害時の避難行動に関する地域ごとの実態調査を実施し、多様なニーズに応じた避難誘導体制の構築が求められる。
「健やかに安心して暮らせるまちづくり」においては、保健衛生の充実が強調され、特にインフルエンザ予防接種やがん検診の拡充について議論がなされた。柴田議員は、乳がん検診の対象年齢を引き下げることの必要性を提言し、市の今後の考えを問うた。
自然環境の保全に関しては、岡崎市の生物多様性への取り組みが報告され、多彩な活動が評価された。小早川環境部長は、地域の特性に応じた生物多様性の保全活動が行われており、今後も重点的に取り組む姿勢を示した。
「賑わいと活力あるまちづくり」では、工業の振興が強調され、阿知和地区の新たな動線整備について説明がなされた。この地域の発展は、地域全体の活性化につながると期待されている。
快適で魅力あるまちづくりに向けては、都市整備を進める中、特にバリアフリー化が進められている。市長は、鉄道駅のバリアフリー化の進捗や今後の計画についても言及した。市民が利用しやすい環境の整備が必要であり、利便性を向上させる取り組みが重視されている。
市長は、さらなる施策に関して、市民との意見交換の重要性を強調。市民の声を反映させつつ、地域の特性を生かした施策を進める方針を述べた。同時に、各議員から寄せられた意見や提案をもとに、適切な施策の実施に向けて努力する意向を示した。