令和2年6月12日、岡崎市議会は定例会を開催し、新型コロナウイルス感染症対策を柱とした意見書を可決した。
本議会では、柴田敏光議員が提案した「新型コロナウイルス感染症対策に関する意見書」が主要議題となった。柴田議員は、感染症の終息が見えない中で、地方公共団体は様々な分野で支援対策に取り組んでいると指摘した。特に、国による継続的な財政的支援が求められると強調した。
意見書では、地方公共団体への財政措置の強化、経済・雇用対策としての支援制度の充実及び医療体制の確保強化を要望している。磯部亮次議員も、感染症の状況を鑑み、国民の命と生活を守る支援措置が必要だと賛同した。さらに、各自治体が行っている対策に対する評価も行われた。議員たちは、医療従事者の役割を再認識し、その労を労る意見が数多く寄せられた。
また、この定例会では第72号議案を含む施行済みの議案も報告され、特に公共施設の改修工事や新たな医療機器の導入に関する討論が活発に行われた。特に、新型コロナウイルス感染症拡大により、経営状態が厳しい病院に対して民間病院経営維持資金の無利子貸付措置についても意見が交わされた。議会ではこの貸付けに対応し、迅速な支援が重要であるとの意見が共通していた。
今回の補正予算では、ひとり親世帯への臨時特別給付金についても言及され、支援を必要としている世帯へのスピーディーな対応が期待されている。これにより、経済的な困難に直面する家庭への歩み寄りが図られることになる。
さらに、タブレット端末の購入に関連する議案も可決され、これからの岡崎版GIGAスクール構想の実現に向けた一歩となる。この取り組みは教育環境の向上に寄与するものとして市民に歓迎されることが期待されている。
結局、今議会は市民の生活に寄与する様々な施策を継続的に実施することが強調され、有意義な議論が行われた。次回の定例会に向けても、議員は引き続き市民の生活を守る施策に尽力することを誓った。