令和4年6月6日に開催された楠ヶ谷市議会定例会では、多彩なテーマが議論された。
特に、議員たちから出された質問は、災害対策、教育の取り組み、高齢者及び障がい者支援など多岐にわたった。議論の中で蜂須賀喜久好議員は、災害対策の重要性を強調し、南海トラフ地震への備えが急務であると述べた。市民のライフラインを守るべく、桑山拓也市民安全部長は、整備された予測調査をもとに、地震による電気、水道、ガスの供給への影響を評価し、復旧計画を立てていると回答した。
また、酒井正一議員は、東部地域について発言し、桑谷展望園地の魅力を引き出すための取り組みが必要であると述べた。その上で、耳の聞こえにくい高齢者に対する施策も深掘りされ、福祉部の小河敬臣部長は、今後もさまざまな支援を進めていく意向を示した。学生と地域が一体となった支援の必要性の声も上がった。
土谷直樹議員は大規模災害時の活動体制について問うた。準備体制や救助の対応について細かく質問し、鈴木聡消防長は、過去の災害事例を踏まえ、実践的な訓練を行い、体系化された支援が求められると発言した。火災や土砂災害に対する対処法が今後の課題と示された。
独自の教育取組についても言及され、学校現場での教員の取り組みが災害時における情報伝達においても重要である点が浮き彫りになった。特に、青山晃子議員は、新型コロナウイルスの影響下での子供のマスク着用について、熱中症やそれに伴う差別の未然防止を訴え、教育監が学校の取り組みについて報告した。
また、畑尻宣長議員は、岡崎さくら電力の契約状況と卸電力市場の高騰による影響について質疑を行った。新井正徳環境部長は、再生可能エネルギーの重要性を説き、地域新電力の動向に注目が集まる中、持続可能な運営が求められていることを浮き彫りにした。