令和4年9月1日、大口町議会では定例会(第6回)が開催された。今回は、主にオミクロン株対応の新型コロナウイルスワクチン接種に係る補正予算案などが議題に上がった。今回提案された補正予算では、ワクチン接種の準備を円滑に進めるため、4,882万4,000円の増額が見込まれている。
議題の中心に位置する議案第54号では、一般会計の補正予算が提案された。総額99億9,664万1,000円に達し、オミクロン株対応ワクチンの接種に向けた事業費が含まれる。町長の鈴木雅博氏は提案理由について、「今回の予算は、接種券の発行や関連システムの改修費用として必要である」と説明した。
具体的には、対象者は接種を完了した12歳以上の約1万8,600人である。これらの接種は、10月中旬から始まる予定だが、日程については当初より前倒しされる可能性も示唆されている。これに対し、吉田正議員は、「住民への周知が重要だ」と強調した。
さらに、今定例会では教育長及び教育委員会委員の任命議案も提案された。教育長の長屋孝成氏は教育行政の重要性を強調し、コロナ禍での学びの変革を訴えた。「未来のために、子供たちの能力を引き出す教育が必要だ」と述べた。
議題には、道路線の認定と変更に関する議案もあり、町道の整備計画が進行中であることが報告された。さらに、令和3年度の歳入歳出決算認定も行われ、町の財政状況の透明性が確保されたと評価されている。
議会は、これらの議案について質疑と討論を経て、全て原案通り可決される運びとなった。次回の議会は9月6日火曜日に再開される予定で、一般質問が行われる。議員たちは、引き続き町の課題解決に向けた議論を重ねていく意向を示している。