令和3年9月定例会では、全国的に広がりを見せる新型コロナウイルスの影響を受け、多くの議題が取り上げられた。
まず、教育関連ではGIGAスクール構想について議論された。教育長の壁谷幹朗氏は、タブレット端末とWi-Fi環境の導入について満足のいく状況にあるとし、全児童生徒への配布が完了したと報告した。特に、インターネット環境に不安を持つ家庭への配慮として、モバイルルータの貸出台帳を設けていることが強調された。
続いて、シティセールスの推進も議題に上がった。産業振興部の池田高啓部長は、市内での映画「ゾッキ」のロケ支援が成功したことを挙げ、市の魅力を全国に広める取り組みの成果を報告した。多様なメディアへの露出が見られ、地域活性化に寄与しているとのこと。
さらに、急傾斜地崩壊対策事業についても言及した。建設部の鈴木伸尚部長は、93ヵ所の危険区域が確認されていることを明らかにし、補強工事の進捗を説明した。残土処分及び盛土条例の必要性もあわせて提起され、持続的な防災体制の確立への期待が寄せられた。
うつ病対策の重要性も強調された。健康推進監の石黒美佳子氏は、医療機関による相談体制や、睡眠・栄養に関するサポートを進めている点をアピールした。心理的な健康を維持するための施策を充実させる考えも示唆された。
また、ユニバーサルデザイン遊具の設置についても話が及んだ。都市開発部の宮瀬光博部長は、要素を取り入れた遊具が整備される新井形公園を紹介し、今後の拡大についても意欲を示した。市はさらなる広報活動を通じて、市民にこの動きを周知する意向だ。
議会では、具体的なアクションプランに基づいて、地域住民や関係者との連携強化を皆が認識しており、今後も定期的に状況を見直しつつ、業務を推進していくことが報告された。これらの施策により、蒲郡市は今後も積極的に地域の安全と健康、発展に特化していく方針を持つことを確認した。